innate8の日記

大海を泳ぐ

文章力は筋力だと信じたい

 小説家や作家の文章を読んでいると僕には到底達することのない高みにいるな、と感じる。僕の好きな村上春樹は、ぐいぐいと読者を物語に引き込む吸引力を持っている。最近は作家だけでなく、ブロガーなどの一般人の文章でも読ませる文章があって羨ましく感じてしまう。僕にもこんな文章の才能があったらな、と。

 話の筋を考えるのは一種の才能だろう。例えば、放送作家とか脚本家とか映画監督とか。リアル鬼ごっこ山田悠介も話の筋を考えるのはうまいのだろうけど、文章力が幼稚すぎた。だが、今現在の作品なそれほどひどくないようだ。ちなみに読んだことはないので、詳しくは言及しない。

 僕は、文章力は筋力と同じで、ある程度・あるレベルまでは鍛えることができると信じている。というか信じたい。村上春樹は文章力は才能だと断言しているけど、彼自身処女作である「風の歌を聴け」から「色彩を持たない…」までの間で比較すると急激に文章力が向上していると感じる。確かに村上春樹独特の作風・文体は一貫して見られるけど、そういう癖みたいなものは誰だって持っているはずだ。作家それぞれが持っている原石は、人それぞれで磨き方次第で1億円の価値にもなるしただの石ころにもなる。村上春樹は海外のペーパーブックを自己流で翻訳することで、彼らしさを取得した。きっとその過程が村上春樹を作ったのだと思う。

 だから、僕は文章力は筋力だと信じて今日も文章を書き綴る。