innate8の日記

大海を泳ぐ

カッコーの巣の上でを見た感想。何を伝えたいのか曖昧な映画だった。

ジャック・ニコルソンが好きなので「カッコーの巣の上で」を見た。

正直なところ、ネット上で評価されているけどそれほどの作品か?と思ってしまった。

 

簡単なあらすじ。

主人公のマクマーフィーは刑務所に服役していたが、精神病の疑いから精神病院に収容される。彼は、人間性や自由を抑圧している精神病院の制度に対し不満を持ち始め、その制度を壊そうと奮闘する。そうした反抗的な態度に、はじめは戸惑っていた他の患者たちもマクマーフィーに賛同し始める。

 

マクマーフィーはかなり暴力的で自分を抑制することが出来ない、また虚言症の傾向があるのかなと感じた。僕の目には病的に映ったのだけれど、wikiによると刑務所での強制労働が嫌で精神病だと偽っているらしい。偽りの精神病だということを、視聴した後で知ってますますなんだかなあ。と思ってしまった。

だってマクマーフィーは自分で望んで精神病院に来たくせに病院の制度に納得がいかないと、周りを巻き込んでぶち壊しただけじゃん。しかも彼のせいで死人が出ている。

確かに精神病だからと言って、人間性を奪ったり抑圧することは間違っているけど、あの精神病院に入院している多くの患者は自ら望んで入院しに来ているわけで、ある程度の束縛は承知しているはず。そして何より、精神病を治療するには外部からの手助けと規則的な生活、集中治療が必要なわけで。

 

なんだか納得が出来ない作品ではあったけれど、この作品が最も伝えたいことはロボトミー手術を糾弾したかったのかなと思う。昔はロボトミーが推奨されていたとか信じられない。マクマーフィーのラストのシーンを見れば哀れだと嫌でも感じる。

そういった意味で、この作品は最後のあのシーンのためだけの伏線だったのかもしれない。