innate8の日記

大海を泳ぐ

企業は人材に対してコミュニケーション能力を求めてはダメだと思う

日本の大企業が求める人材像として、コミュニケーション能力がある人、の割合が大きいようだ。

で、IT系に限った話かも知れないけど、日本の大企業がコミュニケーション能力を重視するのは当たり前だと思うんだよね。

大企業ほどコーディングなど一人でコツコツ行う仕事がなくなって、打ち合わせがメインになる。要は人と接する機会が多くなるからコミュニケーション能力が無ければお話にならないよってこと。

ここで言うコミュニケーション能力ってふわふわしてて、かなり曖昧なんだけど、本当に求められているコミュニケーション能力は雑談できる能力じゃない。就活している人が結構勘違いしてたりするけど。自分の言いたいことを言えて、ホウレンソウができる能力が企業が求めているコミュニケーション能力なんだと思う。雑談できて、ごますりが上手い人がコミュニケーション能力が高いってのは間違いだし、そんな能力を求めている企業が存在しないこと願いたい。

自分の周りでは、口下手であんまり雑談しない人がプロジェクトリーダーになってガンガン指揮とれたりする。リア充≠コミュ力、ではないってこと。必要最低限のコミュニケーション能力は、企業が求める人材の項目に入れてはダメなほど基礎中の基礎なんだよ。それは社会人として身についていて当たり前だから、求めることがナンセンス。

 

ここまでコミュニケーション能力の必要性を書いたけど、一方で日本企業は技術力とか内向性を低く見すぎている。

顕著な例として、googleプログラマーを重要視しているのに対し、日本のSierプログラマーを軽視している。要件定義だけ行なって、後は丸投げ。丸投げ案件が崩壊しているなんてよく聞く。

日本は結果だけ求めてる感じがする。コレがほしいとか目的しか考えていなくて、過程を無視しているんだよね。物事は因果関係があるんだから、過程を無視したらガタガタなものが出来上がることぐらい目に見えている。もっと一貫して製造しなければダメなんだと思う。

日本は過度に効率化を求めすぎてしまった気がしてやまない。別に効率化が悪いわけじゃない。でも、一貫して開発をしないと見えてこないものもある気がする。あと、効率化を推し進めて作業を分散化すると、色々な技術をかいつまんで来ただけで中身が無いプログラマーが生み出される事になる。実際今の日本がそんな状態だしね。

 

日本のIT企業はもっと技術者を重んじて欲しい。んで、良い技術者を生み出す土壌がIT産業に出来れば、アメリカのIT企業にも追いつけるんじゃないかなと思った。日本はただでさえ資源が無いんだから、頭脳っていう資源を最大限に活かせる分野で勝負していなかないと。