innate8の日記

大海を泳ぐ

仕事における抽象性は悪か

新社会人として一年間やってきたけど、仕事や業務における抽象化の理解が出来ないことに悩んでいる。

簡単な例え話として、「あれやっといて」のような抽象的な指示をされるとなんのことかさっぱりわからない。「あれやっといて」は極端な例かもしれないけれど、モヤモヤした指示を出されると混乱してしまい思考停止してしまう。

いまOJTとしついてくれている上司が、物事を説明するときに抽象化を多用してくるのだけど、どうにも理解出来ないことが多々ある。僕がただ単純に頭が悪いだけなのか、OJTの指示の出し方が悪いのか定かでは無いが、本当にヘコむ。ああ、俺は使えないダメリーマンなのかと。

 

それで、今日気がついたんだけど上司としては、仕事の極意と言うかエッセンスを僕に教えようとしていたらしい。つまり、長年の経験で少しづつ身につけた暗黙知を、なんとか教育というレベルまで落とし込んで説明しようとしていた。

だけど、新人ってそういった「仕事のコツ」にたどり着くまでの過程を経験してないから、エッセンスだけ教えこまれても混乱してしまうものだと思う。

例えば、イチローが野球初心者に150キロの球を打ち返すコツを言葉として熱心に教えたとして、そのコツは分かるには分かるけど本当に理解することは難しい。だから、時間はかかるかもしれないけどその暗黙知や経験則に至るまでの過程を教えて欲しいと思った。

じゃあ、上司に1から細かく教えてくれというのは、習得する時間や個人の理解度の違いもありあまり現実的ではないような気がする。だから新人の僕としてできることは、理解できないことの理由を明確にすることと、それを質問として組み立てる質問力養うことだと思った。

 

抽象性は上手くまとまった組織や仲の良い人間関係には善だが、何かを最初から組み立てるときや仕事においては悪だなと思う。もし説明書に「そこんところは上手くやって下さい」とか書かれてたら破り捨てるでしょ。新人教育も同じなんだなと。