人は何も考えないことなど不可能な生き物だ
小池龍之介氏の考えない練習を読んで思った。人間は何も考えないことはできやしない。
小池氏は考えないために五感を活用して他のことに意識をそらせと書いているが、根本的な解決にはなっていない気がする。
この本で述べていることは、考えないために他のことを考えろと言っているにすぎない。
例えば、話し相手の声質に意識を向けることは話に集中しているのではないと思う。
人間は考えないことを考えてしまう生き物だから、雑念を消そうと強く意識しても仕方が無い。雑念を消そうと意識するのではなく、意識のスイッチの切り替えが重要になってくる。
不必要な意識が起こってきたら、それを事実として認めて流してしまえば良い。
雑念や刺激に新たな刺激を重ね合わせるのは、本来の方向性からのズレが大きくなるから受け流す方がベターだろう。