innate8の日記

大海を泳ぐ

広い世界と狭い世界

 僕たちは、社会という名の世界に属さなければならない。それは強制ではないが、日本人の多くはそれに対する選択肢が存在していることすら意識せず、当たり前として世界に属している。

 だが、選択肢は少なからず存在している。例えば、『森の生活』の著者ソロー。彼は自らの意思で社会から離れて、森の中で自分一人だけで生活を送っていた。つまり、所属する世界は自分の意思で変更することができる。

所属する世界は、プラットホームと言い換えられるかもしれない。狭い世界のより狭い企業という枠組みに居ると、それ以外の世界が見えにくくなるし、出来ることが限定されてくる。

 今日、真昼間の街を散歩して感じたことだ。サラリーマンにはサラリーマンの世界が存在し、主婦には主婦の世界が、小売店には小売店の世界が存在する。当たり前なんだけど、一旦会社に入ってしまうと周りが見えなくなってしまうことに気がついた。
サラリーマン的視野。金を儲けることしか考えていない。

 企業は取引という関係以外にも、開いた世界とのコネクションを持つべきなんだろう。消費者の世界や研究所の世界などなど。

 僕も自分の狭い世界から脱して広い世界を見渡せる視野を持てるように意識しようと思う。一番身近な玄関口は、やはり読書かな。