完璧は気持ち悪いことだと思え
この世に完璧なんて存在しない。よく職人やアーティストが自分の作品や他人の作品に対して「完璧」とコメントすることがあるが、その完璧は瞬間的であり個々人の感覚である。
つまり、次の瞬間には完璧性を失うか、その人やその人が属している価値観の中だけで完璧なのである。普遍的な完璧は存在しない。
「完璧な文章などといったものは存在しない。完璧な絶望が存在しないようにね。」/風の歌を聴け p.7
人間の体調や心も、当たり前だがこの法則の通りである。完璧は存在しない。絶対的に体調が悪いときもあれば、絶頂的に気分が良いときもある。そんなものだ。
僕は自分と自分に関係するものに対して潔癖的なほど完璧を求めてしまう。自分に完璧が求められないなら他人の所為にしてしまうが、大体は自分に矛先が向かう。これは悪い癖だ。早いうちに退治しないと。
この世の中完璧なんてありえない。完璧な人間なんて存在しない。それは完璧に見えるだけだ。完璧が目の前に現れたら疑え。気持ち悪いことだと思え。完璧なんてそもそも存在しないという前提条件を自分の中に擦りこめば、多少生きるのが楽になりそうだ。