innate8の日記

大海を泳ぐ

介護福祉の限界

http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=60441

この記事を読んでみた。

 

欧米には寝たきり老人が居ないらしい。自分の目で確かめたのではないから定かで無いが。前に読んだ本の中に、これに関連したことが書いてあった。欧米では個人を尊重する風潮から、孤独な老人が多いらしい。

 

そもそも、介護福祉ってサービスは仕事として成り立ってはダメなんじゃないかと思う。つーか、現状からして破綻してるじゃん。介護福祉に対する需要と供給のバランスが崩れている。海外からヘルパーを雇っても大多数が帰国してしまう。労働環境の悪化。激務。賃金問題。上げたらキリがない。そして最大の問題は、高齢化による今後介護福祉の需要増加。

介護福祉は根本から間違っていないかと思う。まず、家庭の介護問題を他人に押し付けること。もし自分の両親が介護が必要になったら、きっと多くの人が施設に預けたりヘルパーに面倒を見てもらうんじゃないだろうか。これはおかしい。

介護は本当に身寄りがない人のために提供されるものだと僕は思います。

 

で、最大の問題。介護される側の問題。介護される老人は本当に幸せなのだろうか。もう少しで息絶えそうなのに、自分の家に居られない。自分が人生を分けて育てた子供たちは世話をしてくれない。手に負えないって理由で肉親を施設に預る、または介護を手伝わない。自分の命があと僅かだと自覚している老人はどんな気持ちなんだろう。最後に見とってくれる人が見ず知らずの人ってのは悲しい。

もし自分がこの立場に立たされたら嫌だな。下の世話も見ず知らずの他人がやるなんて屈辱的だ。

 

介護福祉って仕事自体を否定したいわけじゃない。立派な仕事だと思う。でもやはり根本が間違ってるんじゃないだろうか。体が自由に動かなくても人の手を借りなければならない状態でも、それぞれの意思を尊重しなければならないと思う。

月並みな言葉だけど、老人が自分の足で歩いて生活できるまちづくりや制度が必要なんじゃないかと思う。