innate8の日記

大海を泳ぐ

秒速5メートルを観た感想 / GWぐらいダラダラ過ごそう

社会人2年目にして若さが失われてしまった。
日々の仕事に追われて睡眠もまともに取ることが出来ず、飯は3食インスタントかコンビニで済まし、ストレスと客先の圧迫で体中不調をきたしている。
GW前半戦は体調不良で3日間寝っぱなしの消化不良。昨日フラフラになりながら出勤するも、謎の腰痛と膝痛でまともに集中できず、今日はといえば客先のシステムがダウンしてお客さんからは大目玉をくらう。
ほんとについてない。
GW後半戦くらいは人間らしい生活がしたいなと思う。
で、人間らしい生活とは?つまりは人間にしか出来ないような高尚なことを行おうと思い、DVDを借りてきて3本立て続けで見た。映画は芸術だから良しとする。

その中の一本
「秒速5メートル」/新海誠

前から見たいみたいと思っていたが、あまりの鬱展開に心がへし折れる視聴者が続出と聞いて、怖くて手を出せないでいた。大学時代の友達が秒速を見て大学受験を失敗したとかしないとか言う代物だ。
怖いには怖いが、何かを怖いと感じるということは、そこに乗り越えるべきものがあるんじゃないかと思って、意を決して見ることにした。百聞は一見にしかずというし。

以下感想。
確かに欝だなとは思うけど、自分も気持ち的に塞ぎこんでるからあまり気にならなかった。笑
たぶん健全な状態または、失恋した人が見たらダメージは大きいと思う。

話の展開は、どこにでもありそうな失恋の話。主人公とヒロインが運命の力によって引き離され、すれ違っていく。互いに成長する中で二人の関係に亀裂が生じ、取り返しがつかないものとなってしまう。

ヒロインは他の誰かと結婚し幸せになっていくけど、主人公は会社も辞め彼女とも別れ灰色の人生を送っている。二人の人生を比較する描写がところどころに挟んであるけど、視聴者的には自分の人生と物語内の人生を投影してしまって見るのがツライんじゃないかと思う。
あと、ひたむきな主人公とは裏腹に、まったくもって救いが無いことが悲しい。何かしら予兆でもいいから救いを描写してくれたら読後感もいいのかもしれない。

もし続編を作るとしたら、村上春樹国境の南、太陽の西がイメージ的に近いのかなとか思ったりした。でも主人公がイケメンでバーのオーナーで幸せな家庭があってニヒリストじゃないとダメだから難しいかもね。それにしても、秒速5メートルの続編として国境の南、太陽の西を読むのは面白いかもしれない。

国境の南、太陽の西 (講談社文庫)

国境の南、太陽の西 (講談社文庫)