innate8の日記

大海を泳ぐ

美術館、地方、下層部

いろいろなことが台風のように押し寄せて去っていった。そんな一年間だった。悪かった、と言ってしまえば結局のところ、得るもののなかった不毛な月日になってしまう。だからあえてグレーゾーンとしたい。悪いことも有ったし、良いことも有った。悪いことは…

サザンクロス

まだ春が来ていない頃に花を買った。鉢植えの、元気がない花だった。寒空の下に無造作に置かれ投げ売りされていて(200円也)、針のような細長い葉は所々茶色く変色してしおれていた。なぜ、その花を買おうと思ったのか自分でもわからない。ただ、花屋の…

僕の青春の終わり

そもそも、青春の定義ってなんだろうか? 手元の、とある国語辞典を引いてみると次のように書いてある。 若い時代。 何だかあっさりしている。 もう少し詳しく書く(括弧書きで小さく書いてある)と、アグレッシブで希望に満ちた10代から20代の頃を指してい…

逃げじゃない、回避だ

不登校とか会社を辞めるとか、何かからドロップアウトすることを否定的に捉えてはいけない気がする。 それは「逃げ」ではなく「回避」なのだから。 自分自身の命や精神の均衡の消失ーーつまり、自殺することや頭がおかしくなる前に危険を察知し回避できたと…

春が来て、桜が咲く

もう、そんな季節なのか。日を追う毎に、太陽の光が強くなって、徐々に暖かい日が増えて、遠くの山は雪化粧を落とし始めて。 近くの公園の梅花が艶やかに咲き誇ってる。春も、そう遠くない。今年は多分一人で花見するんだろうな。 桜が咲くと、この曲を思い…

その地名、真に奇なり

「現実は小説より奇なり」なんて言葉があるけど、本当に言い得て妙だな、とつくづく思う。 日本中には、ちょっとやそっとじゃ読めない地名がたくさんある。地名だけじゃない、人名もだ。よくわからない、自分の想像の範疇を越えたものがたくさんあるんだなあ…

初恋を思い出す季節

今週のお題「バレンタインデー」 2月14日と言えばバレンタインデーだけど、この季節になると初恋を思い出す。 僕の二十数年の短い記憶の糸を辿って行くと、僕にとっての初恋というものは、小学三年のバレンタインにたどり着く。当時の僕はちょっと粗野でナイ…

自分の都合の良い文脈だけ切り取って批判するのはフェアじゃない

インターネッツの普及で誰も彼もが自由気ままに批評できるようになった。しかも匿名で。今や日本は一億総評論家時代を迎えたのだ(ちょっと言い過ぎか)。 匿名性とネットの普及・若年層の利用率増加、生活への浸透が相まって、ネット上には、ある事無い事書…

たぶんずっと履き続けると思う

今週のお題「お気に入りの一着」 僕の「お気に入りの一着」はズバリ、コンバースのジャックパーセルです。 かれこれ十年近く履いてます。シンプルだし、履き心地良いし、色も種類も豊富ですし。つま先のスマイルマークと、踵のヒゲがワンポイントになってい…

雪の話

僕の住む街にも、とうとう雪が降った。天気予報士は、「週末にかけて寒波が到来し、広い範囲で雪になるでしょう」と笑顔で言った。予報は当たり、いくばくか積もった。 僕は雪が好きだ。世間的には交通機関が麻痺したり、スタットレスを履いていない車がスリ…

旅の断片.i 《とある離島》

これは旅のパッセージであり、弔いであり、一種の墓標である。 i = 1 =begin 「何だってこんな辺鄙なところに来てしまったのだ」と、ひとりごちた。 お世辞にも立派な一大観光地とは言えない、小さな離島だ。インターネットで一通りの情報は得、その外身だけ…

パスピエ武道館〜GOKURAKU〜行ってきた感想でも

あけましておめでとうございます。 新しい年が音もなくやって来ました。去年は色々あったけど、それらの残り香的な物を今もなお引きずって生きております。まあ、その話はまた次回。今回はパスピエの話。 去る2015年12月22日、武道館でパスピエの単独ライブ…

ぐるっと回って、今ここ

最近アニメばっかり観てます。いや訂正、アニメもだけど物語ばっかり観てます。アニメに対しては差別もなければ軽蔑もなく区別もしていない、が僕のスタンスであって、面白ければいいじゃんって立ち位置で昔から好んで観てました。どっぷりハマったのが中高…

歩くのが好きだ

つらいこととか、どうにも消化できないことが胸につかえてるとき、歩いてしまう。自分がつらかった時期を思い出してみると、やっぱりひたすら歩いてた気がする。彼女に振られたときも、仕事がつらかったときも。どうにもこうにも歩いてしまう。なぜ歩くんだ…

昔からあるものって、だいたい正しい

天は自ら助くる者を助く、って言葉がある。誰かに教えてもらった言葉だったか、本で読んだか忘れたけど何故か覚えてる言葉だ。天は、他人に頼らずにひとりで努力する者を助けて幸福を与える、って意味で解釈されている。もともと英語圏のことわざなんだそう…

始められないのは終わっていないから

パスピエ - トキノワ, Passepied - TOKINOWA - YouTube生きる意味ってなんなの?

散文的な文章

この文章は誰かに向けて書いたわけではない。自分にむかって書いているわけでもなく、ただなんとなく思ったことを書き連ねてみる。ただそれだけ。 最近東京に引っ越してみた。 東京の空は低くて仄かに青みがかっている。星は見えないことはないけど、まばら…

生きたいように生きればいいんだよ

休職してから一年が過ぎた。いまだに職場復帰できていない。 数々の障壁は乗り越えて、地雷原も突破してきた。まあ、言い過ぎだけど。 それでも会社に認めてもらえないのである。働きたいのに戻らせてくれない。どうしたらいいねん。 今回うつ病という病気に…

自分の進むべき方向性がわからない病

鬱がだいぶ良くなってきた。この調子で行けば5月から復帰可能とのこと。早く復帰したい、早く人の役に立ちたいって思いが強い。今の自分は自分のつま先を見たまま立ち尽くしているだけのように感じてしまう。 うつ病が良くなってきた人はただただ焦るらしい…

スクールカウンセラーの存在意義について

僕は心理学やカウンセラーってものに興味がある。自分がそういう境遇に立たされてるから尚更だと思うんだけど。特に子供時代に暗い過去を経験したことがあって、悲しそうな子供を見ると助けてあげたくなるんだよね。電車で泣いてる子供とか、親に話しかけて…

文章力は筋力だと信じたい

小説家や作家の文章を読んでいると僕には到底達することのない高みにいるな、と感じる。僕の好きな村上春樹は、ぐいぐいと読者を物語に引き込む吸引力を持っている。最近は作家だけでなく、ブロガーなどの一般人の文章でも読ませる文章があって羨ましく感じ…

歪んでしまった価値観と生きるには

僕のなかで今だにコンプレックスなことは大学受験のことだ。要は、学歴コンプなのだ。 現役の時に持病が原因で受験に失敗した。もしかしたら受験や学校生活が嫌で、病気のせいにしたかったのかもしれないと今になっては思う。とにかく、受験に失敗し浪人を1…

【書評/感想】「まほろ駅前多田便利軒」

二人の孤独が交わるとき 三浦しをんの小説は何冊か読んだことがある。どれも現代小説風(娯楽小説)の文体でサクサク読み進められるのが特徴だ。話のプロット自体はそれほど奇をてらうものではないけど、一般人があまり知らない世界の内情を描くのがうまいと…

インプットなくしてアウトプットなし

最近体調が良くなってきたので、今日は人の渦の中に突入してみました。ちなみに浅草の仲見世通り。 休職してからこんな人混みに行くのは久しぶりだったので、大丈夫なものか……と不安だったのですが、なんと意外と大丈夫でした。参拝も出来たし良かったと思…

結局人間は何かに属さないと生きていけない

最近、調子が上がったり下がったりで不安定だ。コミュニケーションを鍛える方法についてブログ書くとか言っておきながら全く手をつけてない。一応、方法はいくつか調べたのでそのうちまとめます。以下本題 もう3月ですね。大学受験も大詰めで、私大は大体受…

コミュニケーション能力を鍛えるにはどうすれば良いか

僕はコミュニケーション能力低い。それとプラスしてSADだと思う。特に上司や目上の人、初対面の人とは全くもって話せないし、話してもキョドってしまう。 SADも克服したいし、コミュニケーション能力も鍛えたい。なんとか休職中に訓練したいんだけど、無料…

便秘を治すための新たなる試み

僕は昔から便秘なのだ。どうしても治したいのだが治らない。水分を多くとっても、食物繊維をたくさん食べても治らない。たぶんこれは体質なのだろう。もしかしたら何をしても良くはならないのかもしれない。 最近は一週間くらい出ないことが当たり前になっ…

何もない日は消えたくなる

東京は雪が降っている。正確に言えば降っていた。もう雪は止んでしまった。後に残されたのは、微かに積もった残雪と濡れたコンクリート、そしで分厚い雪雲と灰色の夕暮れ。 僕は雨が嫌いだ。前にも書いた気がするけど。だから今日は何もしないで家にこもっ…

雨の匂い、春の匂い

東京は雨降り模様。でも気温は16度くらいある。3月下旬の気温だそうだ。まだ2月で冬も佳境というところで、こんなに暖かいと体調も狂ってくる。 それはそうと、僕は雨が嫌いだ。なぜ嫌いかって?だってジメジメするし、服が濡れるし。 でも久しぶりの雨は少…

フォアグラを庶民のおかずにしようとしている人たち

痛いニュース(ノ∀`) : フォアグラ弁当中止運動した保護団体 「動物はあなたのごはんじゃない」 - ライブドアブログhttp://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1786531.html フォアグラって貴族とか金持ちが食べるものだと思っていたけど、ここ最近低価格化が…